「黒松剣菱」時代の変遷にとらわれず味を守り抜く灘酒の代表格
1505年の創業以来、500年にわたり受け継がれその味を守ってきた剣菱酒造さんから「黒松剣菱」です。
剣菱(無印剣菱)とともに全国のスーパーやコンビニに並べられる剣菱酒造を代表する一本。
芳醇な風味ふくらむ旨口
剣菱酒造の商品全般に言えることですが、剣菱酒造では味に再現性を持たせるため製造年度(熟成年数)の異なる原酒をブレンドしています。精米歩合はその年々のお米の出来によって異なり、特定名称を名乗れないため酒税法上普通酒扱い。また、書いてあるのはアルコール度数のみと非常にシンプル。
無ろ過ということもあり色は透明感のあるイエロー。
みりんの様な濃厚な甘い香りに熟成酒らしい枯れた感じ。
口に含むと力強い酸味、そして黒糖の様なしつこくない甘みをともなった柔らかくコクのあるうま味が感じられ、熟成感のある芳醇な風味が広がっていきます。味わいは結構濃いめですがアル添のためか重たさは感じず穏やかな酸味の余韻が次の一杯へと誘ってくれます。
お燗につけるとぬる燗ではやわらかくまとまりのあるうま味、熟成感のある余韻が最高・・・。熱燗にするとシャープな口当たりからまとまりのあるうま味、後口にかけて感じる甘やかなうま味がたまらない。
無印剣菱との違い
剣菱を置いているスーパーにいくと大抵「剣菱(無印剣菱)」と「黒松剣菱」がセットで並んでいることが多いですが、どういった違いがあるのか気になる方もいらっしゃると思います。
ともに醸造アルコールが添加された原酒を使用していますが、その熟成年数は剣菱で1~4年、黒松剣菱で1~5年とあまり差はありません。では味はどうでしょう。
どちらも熟成感のあるタイプですが、黒松剣菱がふくらみのある口当たりの旨口タイプなのに対して剣菱は少しすっきりとした口当たりで甘みも低く、余韻のキレ味も黒松剣菱に比べて鋭いです。
辛口と甘口(旨口)どちらにも対応できる二つの剣菱。これほどクオリティが高いお酒を全国のスーパーやコンビニで気軽に買えることに感謝しながら一献。
- 熟成感
- 旨口
甘辛:甘| |○| | | |辛
濃淡:濃| |○| | | |淡
香り:穏|○| | | | |華
タイプ:クラシック/フル
おすすめの飲み方:常温、お燗
合わせた料理:鶏レバーの甘辛煮
商品情報
特定名称 | - |
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原材料 | 米、米麹、醸造アルコール |
原料米 | - |
精米歩合 | - |
アルコール分 | 17度 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
酒蔵情報
剣菱酒造 | |
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所在地 | 兵庫県神戸市東灘区御影本町13-12-5 |
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