令和から始める日本酒生活

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日本酒の魅力を少しでも伝えたい|一人の日本酒好きが送る日々のお酒レビュー

「天美 純米吟醸 火当」フレッシュ甘美な次世代日本酒

2020年に山口県下関市で廃業予定だった酒蔵を買い取り、新たに再スタートしたことで話題となった長州酒造と藤岡美樹杜氏がタッグを組んでつくる「天美」から「天美 純米吟醸 火当」をいただきます。

天美には二つの定番がありそれぞれ「特別純米」こと黒天と今回いただくこちらが白天と呼ばれています。火当とは火入れ処理のことを指します。

徹底した管理が生み出す驚異的な透明感

全量山田錦を使用した精米歩合60%の純米吟醸酵母は901号。アルコール度数は原酒で15度と近年トレンドの低アル原酒。

  • 原料米:山田錦
  • 精米歩合:60%
  • 酵母:901号
  • アルコール分:15度(原酒)
  • その他:
  • 製造/開栓:05.22/07.22
  • 購入店:小山商店

グラスにそそぐと底面にはびっしりと泡がついており、クリスタルに輝くお酒にも細やかな気泡が確認できます。外観からして火入れとは思えない程のフレッシュ感が伝わってきます。

冷酒でいただくとまず感じるのはフルーティーな香り。甘やかな果実のような香りが主体で、少し酸味を感じさせる香りも。葡萄のように芳醇で甘やかな、そしてどこか柑橘っぽさを感じさせる爽やかさも感じます。

見た目どおり微発泡感が感じられるフレッシュな飲み口。穏やかな酸味につつまれた甘く透明感のある旨味が綺麗に流れていきます。繊細なガス感をまとったまろやか味わいが何とも魅力的です。香りと味のバランスもよく、フルーティーな余韻が微かに鼻腔を抜けていくのが心地よいです。一日目は酸味と苦味が強く感じられ結構な辛口に感じましたが、数日経つにつれガス感が抜けるとともに柔らかく優しい甘味がでてきます。

この繊細さを最大限に活かすならもちろん冷酒で、出来ればワイングラスで楽しみたいですね。料理もメインと合わせるというよりかはチーズやサラダのような軽いものの方が合うと思います。

日本酒の次のステージを感じた

去年から度々話題になってましたがやっとのむことが出来ました。色んな方がこのお酒に注目するのが分かりました。いままで様々な“モダン”テイストな日本酒をいただいてきましたが、このお酒からは日本酒の次の姿が垣間見える・・・そんな気がします

Memo

甘辛:甘| |○| | | |辛

濃淡:濃| | | |○| |淡

香り:穏| | | |○| |華

タイプ:モダン/ミディアム

おすすめの飲み方:冷酒

合わせた料理:クリームチーズ、ポテトサラダ

商品情報

特定名称 純米吟醸
原材料 米、米麹
原料米 -
精米歩合 60%
アルコール分 15度(原酒)
日本酒度
酸度

酒蔵情報

長州酒造株式会社
所在地 山口県下関市菊川町大字吉賀72
ホームページ https://choshusake.com/