こんにちは、わさびです。
ひやおろし第二弾は奈良県より「梅乃宿 Unfeigned SAKE Harvest」を紹介します!梅乃宿酒造といえば和リキュールで有名ですが、私が最も好きな日本酒のひとつ「玉川」を醸す木下酒造杜氏のフィリップ・ハーパー氏が修行をされた酒蔵でもあるのです。Unシリーズは2020年からスタートした梅乃宿酒造の新ブランドで、「Umenoyado Nihonshu(梅乃宿の日本酒)」のイニシャルから名づけられました。
定番商品のUndersong(純米酒)、Unfold(純米大吟醸)に対し、UnfeignedはUnシリーズの中でも季節商品にあてられ、今回いただくハーベストは文字通り秋をイメージしたひやおろしや秋上がり的な位置付けのお酒と言えるでしょう。表記はありませんが山廃造りで醸したお酒を低温貯蔵し熟成させたそうです。
それではいただきます。
優しいけど力強い男(酒)には肉が似合う
香りは穏やかでほのかに
”山廃”と聞くとどうしても菊姫や天狗舞からあの熟成香を想像する方もいると思われますがそうした香りはありません。。基本的には穏やかで平杯やおちょこだと乳酸感がガッと来ます。
口当たりは軽いが、濃醇でコシのある力強い味わい
スマートな口当たりからは想像できないくらい濃醇でコシがあり、複雑味のある旨味が広がる。余韻に際しては、力強く後味をかっさらう様にキレていくのでどれだけ飲んでも飲み飽きないし、ふっくらとした穀物感に焦げたようなニュアンスの残り香も堪らない・・・!
ハーパー氏が修行されていたお蔵だけあってこちらのお酒もお燗がよく映える
以前紹介した玉川(自然仕込 山廃純米酒 雄町 2019BY)が80℃でうまいならこのお酒もぶっ飛び燗でいけるだろってことでとりあえず65℃で試してみましたが、濃さが増すとともに辛味が立ちシュっとするという何とも自分好みの味わいに(うまーい)!65℃にしてもバランスの崩れないコシのあるお酒です。あては色々試してみましたが個人的なベストは燗酒に”茄子の肉味噌炒め”でした。油はサラダ油よりゴマ油のほうがいいです。本当に合います!
初日は若干の微発泡感(ほんとに僅か)に加え苦味が強く感じたのでしばらくの間味見しながら経過観察することに。すると1週間過ぎたあたりからまとまり感がでてコクがふかまりいい感じになってきました!3週間くらいかけて飲みましたが最後の一滴までおいしくいただけました。あー次でラストだなー、と思うときほどそのお酒に出会えてよかったと思うことはありません。
ごちそうさまでした!
- やや濃醇
- 旨口
甘辛:甘| | | |○| |辛
濃淡:濃| |○| | | |淡
香り:穏|○| | | | |華
タイプ:クラシック/ミディアム
おすすめの温度帯:常温~熱燗(65℃位まで上げてもOK!)
相性の良かったおつまみ:茄子の肉味噌炒め
おわりに
ハーパー氏が梅乃宿酒造で修行をされていたのは以前から知っていましたが、リキュール蔵のイメージが強くこれまで中々飲んでみようという気になれずにいました。それだけに今回の一本は衝撃とともにどこか嬉しい気持ちになりました。玉川好きの人なら恐らく好みの味だと思うのでぜひともお試しあれ!
商品情報



特定名称 | 純米酒 |
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原材料 | 米、米麹 |
原料米 | 国産米 |
精米歩合 | 70% |
アルコール分 | 16度 |
日本酒度 | +3.1 |
酸度 | 1.9 |
酒蔵情報
梅乃宿酒造株式会社 | |
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所在地 | 奈良県葛城市東室27 |
ホームページ | https://www.umenoyado.com/ |