こんにちは、わさびです。
今回いただくのは大人気銘柄『風の森』から「露葉風80 しぼり華」です。ラインナップの変更で80seriesは807(精米歩合80%/7号酵母)seriesに。また、大吟醸・吟醸といった表記が廃止されて全製品が「純米奈良酒」に統一されました。
風の森は原則として無濾過無加水。また、風の森には独自のお酒の搾り方が色々あるのですがここで説明すると長くなるのでそれはまた次の機会に...
炭酸ガスと旨味が織りなすハーモニー
奈良県の酒造好適米露葉風を100%使用し80%まで磨いた低精白純米酒。協会7号酵母は吟醸香が売りとされていますが最近では香りよりも味重視の酒に使われることも多いそうな。また、スペックとは関係ないですが油長酒造が使用する仕込み水は日本でも随一の超硬水(酵母の栄養となるミネラル分が多く、発酵力が強い)として有名です。
グラスに注いだ瞬間びっしりとつく気泡がお酒の持つ生命力を感じさせてくれます。
香りはやや穏やかでフルーティーさとは違うリッチな甘い香りがします。80%精米なのに米っぽさ、原料由来の香りは感じられません。
口に含むとこれでもかと言わんばかりの発泡感。ん、これ発泡清酒だっけ?とすら思わされる程です。
米のもつ旨味甘味をガスで包み込んだ軽快な飲み口。半年置いていたおかげかガスとそれらが絡みあってなめらかさすら感じさせてくれます。
開栓後1週間ほどたつとガス感はあまり感じられなくなりますが、フレッシュさはそのまま、まろやさの中で旨味甘味が複雑に混ざり合って奥深い味わいが楽しめます。
2週間ほど経ちガス感が抜け切った後は燗付けしてみても面白いです。 おすすめは43℃(ぬる燗と上燗の中間)ですが神経質になりすぎる必要もないと思います。一度55℃くらいまで上げてからの下り燗も美味しいです。
あてとしてクリームチーズにドライいちじくとクルミを細かく切ったものを和えてみましたが、いちじくの甘酸っぱさと風味、そしてくるみのナッティな香りがお酒とよく合いました。
というわけで1本で3つの味わいを楽しめる風の森、まさに「一粒で三度おいしい」お酒でした!それに加えて値段も安い!!今回いただいた露葉風80(いまは807)で1200円ですしスタンダードな秋津穂657だったら1050円!?
ほんっと、日本酒知らないひとやマズイと思いこんでるひとたちに飲んでみて欲しいお酒ですわ・・・
甘辛:甘| | |○| | |辛
濃淡:濃| | |○| | |淡
香り:穏|○| | | | |華
タイプ:モダン/ミディアム
おすすめの温度帯:冷やして
商品説明


特定名称 | 純米酒 |
---|---|
原材料 | 米、米麹 |
原料米 | 奈良県産露葉風100% |
精米歩合 | 80% |
アルコール分 | 17度 |
酒蔵情報
油長酒造株式会社 | |
---|---|
所在地 | 奈良県御所市1160 |
ホームページ | https://www.yucho-sake.jp/ |