令和から始める日本酒生活

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日本酒の魅力を少しでも伝えたい|一人の日本酒好きが送る日々のお酒レビュー

『媛一会 夏酒 純米吟醸 無ろ過生原酒』~夏にぴったり!南国感あふれるジューシー旨酒~

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こんにちは、わさびです。
早くも更新に間が空いてしまいました・・・ブログ難しい( ;∀;)

さて、前回の『屋守』に引き続き今回は夏酒第二弾!愛媛県西条市より『媛一会(ひめいちえ)』のレビューです! 前々から気になっていた銘柄なのですが出会える機会に恵まれず・・今回やっと購入できました!都内でも取り扱い店の少ないお酒の一つです。※こちらのお酒は2019年6月に小山商店さんで購入しました。

『媛一会』を醸す武田酒造さんがある西条市石鎚山の麓に位置し、「うちぬき」と呼ばれる地下水が市内各所から自噴する水の町として有名です。
地元向けに『日本心(やまとごころ)』というお酒をつくられており、『媛一会』は全国向けの限定流通酒だそうです。

媛一会は「槽搾り(ふねしぼり)」と呼ばれる昔ながらの手作業によりゆっくりと搾られることによる優しい味わいが特徴です。
※槽搾り(木槽搾り)・・・日本酒の伝統的な搾り方。「槽(ふね)」と呼ばれる舟型の容器に醪が入った酒袋を重ねて並べていき最初は自重により、そして徐々に圧力をかけていき搾る上槽方法の一つです。現代では主に高級酒などに用いられ、雑味少なく綺麗な味わいに。

スペックは以下の通り。

使用米:愛媛県産松山三井
精米歩合:60%
アルコール度数:15
その他:無濾過生原酒、槽搾り

松山三井は愛媛県でのみ栽培されているお米で、かつて食用米ブランドとしてその地位を確立しましたが現在は食用米としてよりその酒造適合性が評価され多くの酒蔵で使用されています。

色は透明に仄かなイエロー。グラスを揺らすとお酒が表面にしっかりとつくのでエキス分多めかな?といった印象。

パイナップルの様な南国感あふれ甘酸入り混じった香り。しっかり嗅ぐとアメっぽい香りもします。

含むとその口当たりの柔らかさにびっくりします。透明感というか、唇をすぅっと通過していく感じ。この柔らかさが木槽搾りの妙なのでしょうか。

優しい甘味としっかりとした旨味、そして爽やかな酸味がそれらを支えています。

それぞれの味がバランスよく主張しあってていいですね!

燗づけしてみましたがぬる燗は雑味が出てバランスが崩れてしまいました。しかし上燗まで上げるとうまくまとまって美味しかったです。まあ燗の仕方は人それぞれなので参考までに・・・。

開栓したてなのに全然かたくなくてこなれた感がありますし、開栓してからも全然伸びる。一升買ってひと夏かけて飲むのも面白いと思います。

商品情報

商品名 媛一会 夏酒 純米吟醸 無ろ過生原酒
特定名称 純米吟醸
原材料 米、米麹
使用米 愛媛県産松山三井
精米歩合 60%
アルコール度数 15°

酒蔵情報

蔵元 武田酒造株式会社
所在地 愛媛県西条市三芳1507
ホームページ http://www.yamatogokoro.co.jp/