令和から始める日本酒生活

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日本酒の魅力を少しでも伝えたい|一人の日本酒好きが送る日々のお酒レビュー

『出羽の冨士 純米酒 ひやおろし』~知る人ぞ知る秋田の美酒~

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こんにちは、わさびです!

『会州一』、『辰泉』と続いてひやおろし第三弾は秋田県由利本荘市より『出羽の冨士』です!
こちらのお酒は昨年10月に近所の酒屋さんで開かれたひやおろし呑み比べ会で一番美味しいと感じ購入したお酒です。

由利本荘市」と聞いてピーンときたかたは余程の日本酒好きとお見受けします!
由利本荘市には昨年NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された高橋藤一氏が杜氏を務める齋彌酒造店(雪の茅舎製造元)があります。

出羽の冨士をつくる佐藤酒造店がある矢島町は、日本海に面した由利本荘市の中でも沿岸部ではなく、少し内陸よりの鳥海山(出羽冨士)の麓に位置します。ちなみに酒蔵から歩いて5分(GoogleMap調べ)のところには『天寿』、『鳥海山』で有名な天寿酒造があります。それだけ酒造りに適した土地ということですね!

綺麗なのにガツンとくるボリューム感

秋田県産美山錦を60%まで磨いた純米酒。試飲の際はそこまで感じなかったですがアル分結構高めですね。

香りは穏やかながらアルコール由来か涼やかな香りをかすかに感じます。ひやおろしですが熟成香の様なものは感じられません。
口当たりはなめらかでクリアな旨味(甘味)を感じる軽快な飲み口から、じわじわとシャープな酸と苦味が効いてきてボディ感を出しつつキレていきます。のど越し◎。
お燗にすると甘味がますとともに酸味を伴った辛と苦味もまして全体的なボリュームがグッと上がります。飲み干した後に「あー、しみるぅー!」と言いたくなる。飲みごたえがあるボリューム感とキレを兼ねそろえた酒のみには堪らないタイプのお酒だと思います。
試飲の際に感じたのは「バランスのいい」や「味にまとまりがある」などでしたが家で飲むのと外で飲むのとでは随分と印象が変わってきますね。けど、美味しいのには変わりりありません。

私は冬期の秋田を経験したことがありませんが、冬の寒い日にコタツでお燗が似合うお酒だなぁと思いました。都心での知名度はまだ低い。けどそれでもいい、知る人ぞ知る秋田の美酒。

商品情報

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特定名称 純米酒
原材料 米、米麹
原料米 秋田県産美山錦
精米歩合 60%
アルコール分 17度
日本酒度 +3.0

酒蔵情報

株式会社 佐藤酒造店 
所在地 秋田県由利本荘市矢島町七日町26番地 
ホームページ http://www.dewanofuji.co.jp